教育の質についての考察

教育の質を測る指標とは

教育の質は「目的」×「箱」×「人」×「中身」が大きな指標となります。

「目的」は、着地点であり、次のスタートラインになるような、学校・教育の意義そのものを示します。
その中で、各発達段階(学年や習熟度別、すでに獲得している力)に応じた目標を設定し、常に軸足としながら教育活動を展開します。
今行なっている教育活動が、その目的に向かっているものであると、教育者はもちろん、子どもも認識、納得していることが理想です。

「箱」は、教育環境です。例えば教室や運動施設、技能芸術を学ぶ空間など、学習環境の状態を示します。
清潔か否か、大小、多様さ、専門性など、その教育施設の箱の状態により、学習の獲得のしやすさが変動します。

「人」は、個人や集団の性格、能力、規模を示します。
何かの分野に強い人、厳しい優しい、相互作用の強弱、人数が多い少ないなど、人的環境を作るものです。

「中身」は、「箱」の中で行われている「人」間活動や教育活動が、その「目的」に応じて的確なものであるかを示します。
また、物品や教材などの充実度もこれにあたります。

教育従事者としての使命を常に理解・遂行・徹底しながら授業展開、指導支援、業務を行うことが重要であり、以下の項目について常に研鑽・考察する必要があると感じています。


また、学校内での教育活動や人的環境・関わりが「不登校」の発生につながるケースには、対応や配慮が足りなかったケースもあります。

特に教職者は、人間としての完全なる模範になれることはないので、時に反省し、研修し、考察・推察しながら、未来を生きる目の前の子どもに何ができるのか、何ができたのかを自問自答していかなければならない、非常に過酷でやりがいのある職業だと感じています。

無境界性、不確実性の中で、今できることを最大限に行なっていくための「教育の質」指標 になればとまとめてみました。
添付の表をご覧ください。

チェック項目

まとめ

教職者が自ら輝き、子どもやチームで感動を共有し、創意工夫によって生徒の愛(他人を敬い、自分を大切にする心)と夢(常に物事を前向きに捉えていく精神)を一人ひとりの適性に応じた学習環境の場を創造することで育てていく。
まずは、学習環境を整え、安心や希望・期待・目標などの前向きで自発的な言動を誘発できるようにコーディネートしていく。
その中で確かな学力や豊かな人間性を育み、大きな視野での進路選択を確実にすることができるような学習を実践する。

学校は、すべての教育実践で個性と主体性が発揮できる学びの場であり、人生の目的を考える場であるべきではないかと思います。
子ども・保護者・学校・社会が何をしてくれ何ができるかを問うのではなく、教職員自らが何を成すことができるかを問い続けていく姿勢を持たねばならない。


言うが易しですが、実際に1コマ1コマの授業や瞬間瞬間で毎日行なうことは大変困難です。
理論は過去数十年の専門家や現場の教員が築いているものであり、実践に活かせるものをそれぞれの立場や役割の中で、具現化していくことを共に追求できたらと思います。

主に今回は「教育の質」の中でも「人」と「中身」に関わる事項についてまとめてみました。
子どもに向き合う、教職者の方に少しでもお役に立てれば幸いです。

ご意見、ご指摘、ご感想などございましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。

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